京都学生祭典では、毎年、各種広報物にメインとして使用する共通のデザイン(通称:メインビジュアル)を募集しています。
また、今年は美術系大学の教員3名による審査員形式を行い、芸術的な観点から大賞・佳作作品へのコメントをいただきましたのでご紹介させていただきます。
大賞(メインビジュアル):松下ひまりさん(京都精華大学3回生)
「力強さがあり祭典の楽しさが伝わってくる躍動感のある力作ですね。黒く太めの描線がまず最初にインパクトを与えてくれます。色数を抑えた配色もとてもよく考えられていて良いですね。
「躍動感のある構図と力強い線が学生のエネルギーを感じさせます。淡い色合いと強い赤・黒のコントラストも効果的で、和の色を取り入れながらポップさもある配色もいいですね。描かれている人物の口元が全員閉じているか隠れているかしているため、そこだけは少し盛り上がりに欠ける印象を持ってしまいました。」
「たいへんインパクトのあるイラストやデザインです。黒ラインが画面を引き締めているともいえますが、全体のレイアウトや文字との関係性という面ではすべてが強いので視線がばらけてしまうようにも感じます。」
佳作:山根桃華さん(京都精華大学4回生)
「中央のキャラクターにまず引き付けられますね。ねじりハチマキがひも状に伸びていき各イベントに繋がっていくというアイディアも楽しさの演出に大きく作用しています。さわやかな若々しさや楽しさを感じられる配色も見事です。」
「ひと目でどんなイベントなのかががわかり、学生のエネルギッシュさが伝わる画面いっぱいを使った大胆な構図もいいです。「繋ぐ軌跡」をねじりはちまきで表現しているアイデアもいいですね。観光客や学生祭典を全く知らない人にも、京都を感じられるお祭りであることが伝わり、興味を持って貰えそうな気がします。ビジュアルに対してタイトル文字のインパクトがやや負けてしまっているのでそこだけ改良できるとすごくいいと思います。」
「アップの横顔の頭に結んだ紐の扱いと関係性の意味合いや表情、いろいろな催しがあるとわかる人物配置とバリエーションなど、たいへんクオリティの高いものと思います。あえていえば、メインのタイトルのラインの色をもう少し濃くして目立つようにするとか、鳥居がもうちょっとひとめでわかりやすいようにするなどあってもよいかと感じます。」
メインビジュアル(大賞)に選ばれた作品は、今年のチラシやパンフレットなど各種広報物の表紙を飾り、第22回京都学生祭典の顔となります!お楽しみに!
今年のメインビジュアルの応募は締め切りました。 たくさんのご応募ありがとうございました! 来年度のご応募を心よりお待ちしております!