ニチコン株式会社 | 京都学生祭典

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ニチコン株式会社

(1)貴社について簡単なご紹介をお願いします。

ニチコンは1950年の創立以来一貫して、あらゆる電子・電機機器に不可欠なコンデンサや回路製品の開発、製造、販売を手掛けています。これらを新たなキーテクノロジーにより多様化し加速する「エネルギー・環境・医療機器」、「自動車・車両関連機器」、「白物家電・産業用インバータ機器」、「情報通信機器」の4つの市場に注力し、世界中の多様で高度なニーズに対して付加価値の高い製品やサービスを提供しています。

(2)近年注目されているSDGs に関して、貴社はどのような取り組みをされていますか。

社会課題である気候変動、環境汚染、事故・災害、ヘルスケア、外部環境ではクルマの電動化、IoT、モノのデジタル化、5G、脱炭素化に向けた課題解決の取り組みを製品・サービスなどを通じて社会貢献しています。 具体的には再生可能エネルギーの活用拡大に向けて太陽光発電を蓄えて使う家庭用蓄電システムやEV(電気自動車)普及促進に貢献する家庭とEVをつなぐV2H(Vehicle to Home)システム、急速充電器などの事業を展開。また気候変動による自然災害等による停電時には設置工事不要のポータブル蓄電システムやEV、PHV、FCVから電気を取り出し避難所などに給電できる可搬型外部給電器などが災害復旧支援に実際に活用されています。加えてデバイス分野ではクルマの電動化のキーパーツである駆動モータ用フィルムコンデンサやIoTエッジ端末用に小形リチウムイオン二次電池、5G基地局などに多用されるコンデンサなどさまざまな分野で貢献をしています。

(3)私たちは、今年のテーマ「ふれてみぃひん?京文化」をもとに京文化を広めようと日々活動しております。京都の企業として力を入れていることは何ですか。また、貴社が大切にしている独自の文化はございますか。

当社は、「より良い地球環境の実現に努め、価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献します。」を経営理念に掲げており、深刻な社会問題として議論される地球温暖化の解決に向け、エネルギーの安定供給と環境保護の両立に向けて事業推進することでサスティナブル社会の実現に貢献しています。

(4)第19回京都学生祭典のキーワードは「地域共創」です。貴社が地域に向けて現在行っている取り組みや今後行いたい活動はございますか。また、地域との繋がりを感じるときはどのような時ですか。

●工場見学などの受け入れ
 小中学校などの工場見学の実施を受け入れています。ニチコン製品機器の操作や電気自動車の試乗などを体験していただいています。

●水資源保全への取り組み
 京都府のニチコン亀岡では工場全体で使用している市水の削減対策として一部の工程でゲージを取り付け、作業時に流す水の流量を目安量から最小流量にすることにより市水の使用量を約14%削減することができました。

●小学校向けの出前授業の実施
 京都の小学校を訪問し、従業員が講師となってコンデンサや環境問題についての授業を実施しています。授業では児童自ら製作したコンデンサを使ってさまざまな実験を行っています。

(5)京都の大学生に向けてメッセージをお願いいたします。

環境の変化が著しい昨今、自然環境の変化やテクノロジーの進化により生活や社会環境が一変します。例えば現在も進行中で世界中に蔓延している新型コロナウイルスの感染拡大により、ビジネスではインターネットを使ったオンラインでの会議や情報収集が主流となり、DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入を推進する企業が増えています。今までは考えられないような変化が起きています。
このような状況のため想像していたような学生生活をおくれないこともあると思いますが、変化を見極め柔軟に対応できる適応力がこれから大切になってきます。限られた学生生活、悔いの残らないよう存分に満喫してください。

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